Spin-Off from MINGLE
/ 小田島 亨
Spin-Off from MINGLE
/ 小田島 亨
ユニットMINGLEを作ったマルチリードプレイヤー小田島亨が、そのMINGLEの楽曲から派生させたリーダーアルバム「スピンオフ フロムミングル」。
「木管楽器を中心とした色々な音楽の融合を意識した」という選曲の軽妙洒脱な愉しみ、11種類の管楽器を使ったそれぞれの楽器の音色を活かし、多重録音を含む楽曲演奏はもちろんのこと、オリジナル作曲、カバー曲アレンジなどからトラックメイキング、ジャケット制作、写真撮影まで、小田島亨のマルチな才能を丸ごとたっぷり味わえる1枚となっている。
バンジョーの音色と共にカントリーを意識したアレンジを施した、アメリカの作曲家:コープランドの組曲ロデオより「ホーダウン」、<管弦楽の魔術師>と言われたフランスの作曲家:ラヴェルの弦楽四重奏曲からのテーマに ジャズのアドリブを同時進行させて新たな響きを作る「ネオラヴェル」、バンドネオンとタンゴを改めて世に知らしめたピアソラの隠れた傑作「ピカソ」他、小田島亨のオリジナル2曲を含む、全7曲のミニアルバム。
オリジナリティ溢れる世界に あっという間の数分が過ぎ去ることであろう。
アルバム参加メンバー
Flute, Piccolo, Oboe,Cor anglais, Clarinet,
Alto-Clarinet,
Basa-Clarinet, Soprano Sax,
Alto Sax, Tenor Sax, Baritone Sax
All arangement and track making (except truck 1,2)
Art Works & Photo
Violin,
Based Arrangement (track 1,2)
出口 貴子
Viola
橋本 しのぶ
Cello
川田 泉
Piano
加藤 道明
Guitar
Recorded at Kao-Studio,
Sep.Oct. / 2013
Art Works : Toru Odajima
Photo : Toru Odajima, Kao, Jun Shiraishi, Toshio Noda, Mariko Ookubo, Peter Robinson
発売元:MINGLEMUSIC
「Spin-Off from MINGLE」
スピンオフ ~フロム ミングル
MGLM- 0004 ¥ 1,500
石森管楽器、または ミングルミュージックにて 発売中
<収録曲>
1 ホーダウン / Hoe Down 4:10
Music by Aaron Copland
2 ネオラヴェル / Neo RAVEL 3:02
Music by Maurice Ravel (from String Quartet)
3 月と砂 / Moon And Sand 4:46
Music by Alec Wilder
4 ピカソ / Picasso 2:06
Music by Astor Piazzolla
5 淀君 / YODOGIMI 5:18
Music by Toru Odajima
6 アジアンダンス / Asian DancE 4:24
Music by Toru Odajima
7 ピーコック / The Peacocks 4:24
Music by James G Rowles
<プロフィール>
小田島 亨
5歳よりピアノとバイオリンを始め、15歳のときアルトサックスと出会う。早稲田大学第一文学部に在学中はモダンジャズ研究会に在籍し、同、幹事長、レギュラーグループをつとめる。
学生時代よりプロ活動を始め、現在に至る。ポップス、ジャズ系のコンサート、ライブハウス、スタジオワークを中心に活動するが、他のジャンルへ参加する機会も多い。メイン楽器であるサックスの他、フルート、クラリネットをはじめ、オーボエ、ファゴットといったダブルリードもこなすという、マルチリード奏者である。
サックスを山口真文氏、オーボエを伊藤量子女史に師事、ボストン交響楽団、若尾圭介氏の指導を受ける。
「東京中低域」で06年秋08年秋にロンドン公演を行う。03年 日韓でリリースされたKao「Overture」では、ヴァイオリン、ピアノ、木管という普通のトリオ演奏の他に、サックス4重奏、木管5重奏などを多重録音した楽曲を提供、韓国公演に参加。
07年、「MINGLE」を結成、08年、「MINGLE@ISHIMORI」をリリース、活動中。
音楽制作の分野では、「JR東海」、「NTT」、等のCMを作曲、また学研の教育メディアの音楽を長期にわたり担当し、「ハローワールド」「まなぶくん」「イマジン学園」など多くの音楽制作を行う。
学校図書発行の教科書の音楽にも楽曲を提供し、アジダスアジール社より刊行された文部省準拠「命の大切さを考える」CD-ROMでは音楽制作、音楽監督を務めた。
「Spin-Off from MINGLE」に寄せられたコメントより
どこにもなかった「ジャンルを突き抜けてゆく音楽」
11種類!もの木管楽器を吹き分ける技量の確かさもさることながら、素材を自由にとらえてイマジネイションの世界に遊ぶプレイには、何が飛び出すかわからないビックリ箱のような面白さがある。20世紀アメリカを代表する作曲家アーロン・コープランドやラヴェル、滅多に演奏されないピアソラの秘曲にオリジナルをまじえた引き出しの広さ。凝りに凝った選曲と、高度にひねりのきいたアレンジが “小田島ワールド” の神髄である。(音楽ライター 岡崎正道)
小田島亨は天才である。私は冗談で「埋もれた天才No1」などと言ったりするが、あまり表舞台で華々しく自己アピールをしないため、知る人ぞ知る、という存在かもしれない。知る人にとっては、彼の音楽の素晴らしさ、作曲、アレンジ、そしてマルチ木管奏者としてのテクニックの確かさ、またその表現力の素晴らしさは当然のこととして認識されているだろう。そう、少なくとも私にとってサックス奏者小田島亨は日本で、いや世界でも唯一無二の存在なのだ。
小田島亨の体の中にはクラシックの崇高さから様々なジャンルの音楽の軽やかさや重々しさ、タンゴ、ジャズの官能的な世界までおそろしい量の情報が渦巻いている。
今回、spin-off from MINGLEとして初のソロアルバムをリリース。これだけ聴いても小田島亨の素晴らしさを体感することが出来るが、さらに彼の体の中に蠢く膨大な情報を、MINGLEや今後のソロ名義のアルバム、ライブなどで堪能したいと心から思う。(ピアニスト・作曲家 橋本一子)
ほとんど全てを自分でこなして制作って、ひょっとして一種〇X△▲的超自己満足出しっ放しアルバムでは、と恐れて聴いてみて、なんと!!えっ、ラヴェルがこんな風に?!淀君が目の前に現れて…?!いろんな世界に連れて行かれちゃいました。(関西在住チェリスト 日野俊介)
Spin-Off!第一印象、サウンドが明晰で美しい事!毎曲ごとに広がりのある風景が展開されます。うーん構築の美ですね。これみよがしなプレイとか押しつけがない自然な音楽なのは圧倒的なテクニックと正確さに支えられているから。同じサックス奏者として、ダブリングの楽器をここまでマスターできるのは驚愕です。これまでの小田島さんのキャリアが反映された、ジャンルレスでビューティフルな音の世界旅行、皆様も是非体験されたし!(サックス・プレイヤー 田中邦和)
マルチリード奏者、小田島亨氏の待望のソロ作品は今までに耳にした事が無い、全く新しいサウンドだ。多重録音による奥深い不思議な響きとアコースティックなサウンドをバックに優しく、時には激しく。まさにネオ・フュージョンとはこういう事を言うのだろう。ここまで多くのリード楽器を操れる人を他に見た事も聴いた事も無い。そして、その全ての音にちゃんと小田島さんがいる。MINGLEから派生したタイトル通りの「スピンオフ」な作品。私のCD棚のライブラリにまたひとつ新たな風がやってきた。(株式会社石森管楽器 横尾修斗)